冷え症は妊活に悪影響

冷え症とはどういう状態?

 

妊活に取り組まれている女性で冷え性の方は多いです。

昔から手足が冷えているのが当たり前だと、その状態に問題があるとは思わない方もおられます。

ですが、冷え症は「末端の血管まで血液が届きにくい状態」を意味します。

 

冷え症の原因

 

何も原因がなくて冷え性になるわけではありません。

原因としてよくあるのが、

  • 血管の開閉の命令を出す神経の伝達が上手にできていない
  • 自律神経(交感神経・副交感神経)のバランスが崩れ、交感神経が優位になりやすくなっている
  • リラックスしにくくなって、深い睡眠をとれていない
  • 胃腸が弱って、身体に必要な栄養素を十分に吸収できなくなっている
  • 栄養バランスが悪く、パン・米・麺類など炭水化物を多く食べている
  • そもそも朝ご飯をあまり食べていない

大きく分けると

  1. 神経伝達
  2. 自律神経(交感神経・副交感神経)
  3. 栄養の問題

になります。

それぞれ原因が明白であれば、改善できます。

冷え症があるとどんな影響がある?

 

冷え性は手足が冷えるだけでなく、全身に影響します。

先ほど冷え症は「末端の血管まで血液が届きにくい状態」と説明しました。

末端とは手足に限った話ではありません。

血管は全身に存在し、毛細血管は網の目状に走っています。

 

妊活で重要な子宮・卵巣にももちろん血管は存在し、

その中を流れる血液によって酸素・栄養・ホルモンは届けられます。

末端の血管には子宮・卵巣の血管も含まれます。

「血液が届きにくい状態」とは、「血流が悪い状態」で

「その細胞・組織が働くために必要な酸素・栄養・ホルモンが届きにくい状態」を意味します。

 

実際、日本国内の医学論文で、卵巣の血流が卵胞の成長に影響することを示すデータがあります。

血流は身体の機能に影響します。

 

子宮・卵巣の機能以外にも、

  • 疲れやすくなる
  • 胃腸の調子が落ちる
  • 気持ちに余裕がなくなる

など、様々な症状が出ることがあります。

 

冷え症を改善するには

 

冷え症の改善は難しくありません。

原因を解消していけば良いだけです。

  1. 神経伝達
  2. 自律神経(交感神経・副交感神経)
  3. 栄養の問題

この3つについて簡単に触れると、

1.神経伝達が上手く行っていないなら、神経を適切に刺激して、機能の回復を促してあげます。

2.自律神経のバランスが崩れている場合は、深く眠れる身体を作っていくことが重要です。

3.栄養の問題は、お一人お一人生活習慣のどこに問題があるのか、食事の内容も含めて確認が必要です。

それぞれのケースで、改善方法はあります。

冷え症は、適切に取り組めば改善できるので安心してくださいね。

 

記事を書いている人 平田泰之

富山県黒部市で不妊症をはじめ、生理痛・妊娠・出産後のケアなど女性のライフサイクルに関わる身体の悩みを40年間専門にしているひらた資生堂薬局の二代目。ひらた鍼灸治療院院長。

薬剤師・鍼灸師・コウノトリ鍼灸師・ONP認定栄養カウンセラー・睡眠健康指導士上級・婦人科セラピー協会会員・日本生殖医学会会員・日本不妊カウンセリング学会会員

 

ひらた資生堂薬局は皆様のおかげ様で

全国実力薬局100選 漢方相談部門・不妊子宝部門

両部門で北陸で唯一7年連続受賞中

関連記事